まちなかの仮設物をさがして

まちを見渡せば、仮設物がそこに在る。電信柱にかけられたゴミネット。荷台を利用した自転車のストッパー。植木鉢を支えるレンガ。共用の鍵。軒先の空き缶。足場で守られた祠。誰かが独自に工夫した形跡が、ユニークなまちなかの風景を作り出している。その裏側の物語を妄想しながら、話しながら、歩いてみると面白そうだ。建築家/リサーチャーの榊原充大さん、写真家の吉川然さん、モデルのYOSHIKOさんと共に、雨の京都へフォトスナップに繰り出した。

Writer / Shinya Kunihiro

Photographer / Zen Yoshikawa

Zen Yoshikawa

吉川 然

2002年7月3日生まれ、京都市出身/在住、17歳。フォトグラファーの父親の影響もあり7歳から撮影を始める。平成生まれだけで制作されたフジTV特別ドラマ「平成物語」キービジュアルで松本穂香/岡山天音/片山友希さんの撮影担当。最近では吉田省念、奇妙礼太郎、リーガルリリー等のCDジャケット撮影など担当。

Yoshiko

YOSHIKO

東海を中心に全国でフリーモデルとして活動。サロンモデルから始まり、現在では業界紙、ファッション、美容などで活躍中。趣味は映画鑑賞、音楽鑑賞。あとは愛猫とまったり過ごす時間が好きです。モデルを始めてから写真も好きになりました。今ではSNSという便利な時代なので Instagramで素敵写真を探すのが楽しかったり。このお仕事を初めてから色々な経験や沢山の出会いがあり、お仕事の幅も増えました。これからも感謝の気持ちを忘れずにありのままの自分を観てもらえたらなと思います。

Mitsuhiro Sakakibara

榊原 充大

建築家/リサーチャー。1984年愛知県生まれ。2007年神戸大学文学部人文学科芸術学専修卒業。建築や都市に関する調査・執筆、提案、プロジェクトディレクション/マネジメントなどを業務としプロジェクトの実現までをサポートする。2008年から建築リサーチ組織「RAD」を共同運営。2019年に、公共的な施設の企画運営のサポートをおこなう「株式会社都市機能計画室」を設立。

なんでそこにあるんだろう?

  • 自転車を置く場所がないなあ。

  • 寝かせるでもなく、立て掛けるでもなく。

歩きながらコーヒーを飲むのは、むずかしい。

はみだしてると、守りたくなる。

蹴られないように。ひっかからないように。

自転車があたっちゃう。

ここにいるよ。

祠さんも、雨に濡れる。

こすらないように、慎重に慎重に。

もうすぐ完成だから。

なんでつくったんだろうと考えると、まちのことが少し見えるかもしれない。